介護保険制度ができてからもずーっと上昇し続けている介護保険料。高齢者の数も割合も増えている状況で、なんだか今後も保険料の上昇も見えてきています。
一方で、この先給料や年金が上がる可能性も少ないので、正直なところ負担感が大きな話です。せめても支払う保険料の負担を小さくできないものなのか?
国の制度なので全国一律の仕組みであるので、保険料も全国一律・・・ではないようです。
介護保険料の高い自治体と安い自治体は?
前回、介護保険料が上がってきていると話しましたけれど、実はこの保険料は住んでいる所によって金額が異なります。
例えば、全国の平均額は、6,014円ですが実際にこの金額の保険料の方はいらっしゃいません。
2021年4月からの介護保険料で最も安いのは、北海道音威子府(おといねっぷ)村と群馬県草津町で3,300円です。
逆に最も高いのは、東京都青ヶ島村の9,800円、秋田県五城目町の8,300円です。
安い所と高い所の金額を比べると、なんと3倍も違います。
老後を過ごすのに最適な所はどこ?
このように、保険料の金額だけを考えたら、北海道音威子府(おといねっぷ)村か群馬県草津町に移住すれば、老後をお得に過ごせそうではありませんか。さて実際にはどうなのでしょう?
人口の少ない自治体で、受けられる介護サービスは色々あるのでしょうか?また逆に3倍も保険料が高額な、東京都青ヶ島村や秋田県五城目町なら、その分手厚い介護サービスが受けられるのでしょうか?
所得段階別の金額に注目してみよう!
もうひとつ知っておきたいのは、同じ市町村に住んでいたとしても、所得に応じて段階が決められ、保険料が違うことです。たとえ住むところが同じでも保険料が高い人と安い人では、約2倍の差があります。
例えば高額保険料TOP5に入る大阪市では、標準的な所得の世帯は月額8,064円ですが、最も高収入とみられる第15段階の世帯は、月額18,616円となります。この金額は、群馬県草津町の標準保険料のなんと約5倍です!!
ちなみに草津町の最も高収入にあたる12段階の世帯保険料は、12,350円ですよ
もう少しよく調べてからの方がよろしいのじゃありませんか
まとめ
- 介護保険料の金額は自治体によって違う
- 介護保険料の金額は所得金額によって違う
- 国の制度ですが保険料は一律ではない
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プロフィール:介護福祉コンサルタントとして13年、介護関連著書2冊
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