むつ
2021年度の介護保険料が6,014円と発表されました。
3年に1度の改定で、2000年度に介護保険が始まって以来、介護保険料は上昇が続いています。
2000年度の介護保険料は2,911円だったので、この21年間で約2倍になっています。
みん
えー なぜこんなに高くなっちゃたの?
むつ
もちろん、急激な高齢化により要介護者が増加したことによるものです。
必要となる介護サービスが増加すれば、その財源となる介護保険料は値上げが必要です。
必要となる介護サービスが増加すれば、その財源となる介護保険料は値上げが必要です。
みん
それで介護保険料を値上げしたんだから、これまで通り介護サービスを受けられるのよね?
むつ
実は、3年に1度の制度改定で、介護保険料が値上げするのとは逆に、介護サービスの利用が制限された事例もあります。値上げだけでは、財源が確保できないため、利用できるサービスや利用できる対象者を削減してきました。
主なものでは、
2006年度 要支援1,2,要介護1の福祉用具貸与の対象品目(介護ベッド等)を削減
2015年度 特別養護老人ホームの対象者から要介護1~2を除外
2015年度 訪問介護、通所介護の介護予防サービスを廃止
むつ
このように、介護保険料が値上がりする一方で、サービスを受ける対象者等が介護保険施行時以降、限定され続けています。
みん
え?せっかく介護保険料納めても、20年前は受けられたサービスが、これからは受けることができない可能性があるってこと?
むつ
そうですね。きちんと介護保険料を払い、要介護状態の時がきて、いざ介護サービスを利用しようと思っても、将来はもっと介護サービスの対象が絞り込まれているかも知れませんね。
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プロフィール:介護福祉コンサルタントとして13年、介護関連著書2冊
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